四大難卦から学ぶ困難に陥る原因とは?

易経・易占いオンラインプログラム(動画通信講座)

こんにちは。

小野晄子です。

今回は、

  • 易経の世界観を知ってみたいという方
  • 易の学びを深めたい方
  • 悩みの解決法が知りたい方
  • 問題や障害の乗り越え方を知りたい方
  • 今、障害にぶつかっていて悩んでいる方

のために易経の叡智をシェアします。

今回は、易経の中の「四大難卦」(しだいなんけ)と言われる易の学びをシェアしながら、悩みや苦しみが生まれる原因と対策についてお伝えします。

易経には生きる知恵がたくさん詰まっていますので、悩みにぶつかっている方は参考にしてみて下さい。

四大難卦とは?

易経には64の易のストーリーが書かれています。

64の易の卦のうち、「四大難卦」(しだいなんけ)と言われる易は、

  • 困難
  • 苦難
  • 艱難
  • 障害
  • 人生における落ち込み

と言った事象について書かれている易です。

四大難卦を知ることで、私たちは、

  • どうして問題にぶつかってしまうのか?
  • 悩みはどうして生まれるのか?
  • 問題にぶつかった時にはどのように対処すれば良いのか?
  • 悩みを乗り越えるためにどのような心構えを持つと良いのか?

と言ったことを学ぶことができます。

易経の中で四大難卦とされている易は、

  • 水雷屯(すいらいちゅん)
  • 坎為水(かんいすい)
  • 水山蹇(すいざんけん)
  • 沢水困(たくすいこん)

の4つとなります。

水雷屯から学ぶ!苦難にぶつかる原因

四大難卦の1つ、「水雷屯」(すいらいちゅん)という易は、物事の始まりや創造を意味する易です。

「屯」(ちゅん)には、行き悩みや苦しみという意味があります。

水雷屯は「産みの苦しみ」という意味を持つ易なのです。

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水雷屯には

天地の間に盈(み)つる者はただ万物なり。故にこれを受くるに屯(ちゅん)をもってす。屯とは盈つるなり。屯とは物の始めて生ずるなり。

という言葉が書いてあります。

つまり、「天地の創造ばかりではなく、何か物事が新しく生まれ出る時には必ず創業の苦しみがある」ということを水雷屯の易は教えてくれています。

もし貴方が今、悩みにぶつかっていたり、行き悩みを感じているとしたら、それは何かがスタートしているからかもしれません。

何かを始めると、必ず悩みや障害は起きてきます。

逆を言えば、悩みや苦しみを伴わないスタートというものは、大きな仕事やものには成長しないのです。

悩みにぶつかった時、「新しいことが始まっているんだ!!」「新しいことが始まったから辛いんだ!」と気づくことが出来れば、心が軽くなるかもしれません。

坎為水から学ぶ困難の原因

四大難卦の中に「坎為水」(かんいすい)という易があります。

「坎為水」は、「穴の中の穴」という意味を持つ易で、人生におけるどん底、穴に陥ってしまったような状況を表す易です。

なぜ人は、人生の穴に陥ってしまうのでしょうか?

坎為水の前に来る易は、「沢風大過」(たくふうたいか)です。

「沢風大過」とは、

  • 重い責任を背負い過ぎている状況
  • やり過ぎ、行き過ぎの状況

を表す易です。

つまり、易経は、重い責任を背負い過ぎたり、やり過ぎ、行き過ぎをすることによって、穴に陥ってしまうということを教えてくれています。

あなたがもし今、人生の悩みや障害にぶつかっているなら、もしかしたらこれまでに無理をし過ぎてしまっていたのかもしれません。

もし貴方が、「坎為水」のような状況で落ち込みを体験しているとしたら、体を張って頑張ってきたのですから、今は無理せず休息し、心身を充電させるのが良い時かもしれません。

水山蹇から学ぶ困難の原因

四大難卦の1つに、「水山蹇」(すいざんけん)という易があります。

水山蹇は、氷の雪山を意味し、雪山を目の前にして足がすくんでしまい動けなくなっている様を描いた易です。

雪山のように、あまりにも大きな障害や、実力以上の難題が目の前にある時、人は思うように身動きが取れない物です。

自分の力ではどうしようもないような、あまりにも大きな問題が目の前に立ちはだかる時、人は困難に陥ってしまいます。

このような時、無理に強行突破して進もうとすれば、遭難してしまい、命が危険にさらされるということもあるでしょう。

水山蹇は、実力以上の大きな問題が目の前にやってきた時は、無理せず出来ることからやって行ったり、タイミングを待てば良いということを教えてくれています。

もし貴方が、「水山蹇」のような悩みや苦しみにぶつかっているとしたら、今は無理せず易しいことから1つずつゆっくり手がけていくのがお薦めです。

沢水困から学ぶ困難の原因

沢水困の「困」という字は、困難や苦難を表しますが、木が大きく成長し過ぎて囲いにぶつかってしまっている様を表しています。

人は成長する過程で、自分が成長したからこそ環境が合わなくなるということがあります。

例えば赤ちゃんも成長すれば使っていたベビーベッドが小さくなって手足がぶつかるようになってしまいます。

そうすると痛みを感じたり、不都合が出てきますよね。

大きく成長したり、好調を経験すれば、気が緩んでしまうということもあるかもしれません。

沢水困は、このように成長の故に来る困難、苦難を表します。

貴方がもし「沢水困」の状況で困難苦難にぶつかっているとしたら、ステージを上げる時が来ているのかもしれません。

環境を変えたり、自らの成長に合わせてステージを上げたり、ピンチをチャンスと捉えさらなる成長をすることによって困難を突破できると沢水困の易は教えてくれています。

まとめ

いかがでしたか?

人が困難にぶつかる原因はこの4つの易経の教えに集約されています。

  • 何かを始めたりスタートした時(水雷屯)
  • 創業の時(水雷屯)
  • 無理をし過ぎてしまった時(坎為水)
  • 重荷や責任を背負い過ぎてしまった時(坎為水)
  • 物事をやり過ぎてしまった時(坎為水)
  • 必要以上のことをやり過ぎた時(坎為水)
  • 実力以上の課題が目の前にやってきた時(水山蹇)
  • 物事を無理やり進めようとした時(水山蹇)
  • 絶好調になり調子に乗り過ぎた時(沢水困)
  • 自分自身が成長したためステージや環境を変えなければならないタイミングが来ている時(沢水困)
  • 拡大発展し過ぎた時(沢水困)

このような時、人は困難や障害にぶつかります。

原因がわかっていれば、対策もできますし乗り越えることもしやすくなります。

ぜひ易の教えを日常にも活かしながら目の前の困難を乗り切ってみて下さいね。

 

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